ジーニアス カニ沢~Ⅱ

*前回までのざっとしたあらすじ


注意!!:これは実話です


・内見に現れた不動産屋さんはまさかの

新卒オーラが満々のカニ沢

・カーナビも無視するほどアウトローな男

・暗証番号を忘れ物件に入れないカニ沢

物件を目の前に入れない我々・・・・さて続きはいかに

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どうやら管理会社から暗証番号を聞き出したカニ沢君


すんなり番号を手に入れるあたりはネゴシエーションの天才かと思った


因みに

1件目は今を時めくデザイナーズマンションだったのだけど

エントランスには謎の電飾が施されていてさながら「クラブ」

という感じ。(行ったことはないけど)

こんなとこには住みたくないなぁというガチャガチャした趣


部屋は簡素すぎて気に入らなかったが疑問に思ったことなどを

いくつかカニ沢君に質問してみると


「そ、そうですねーーおそらく○○かと思います・・・」

と恐ろしくぼやけた解答連発




そうか自分達で考えさせるということか



このゆとり教育の緩みきった社会に一石を投じる勇気ある英断だ


「自分たちで住むところくらい自分たちで解決しろ」ということに違いない

まさに「獅子の子落とし」ということだのだ


新卒のくせに粋な真似をしやがる


冷や汗が止まらない


一軒目を後にして再度ヴィッツに乗り込み出発


因みにミスター(カニ沢君のこと*以後この愛称で呼ぶことにする)

の財布はものすごくガーリーな薄ピンクの財布だった


駐車もへたくそで財布がガーリー


何とも母性本能をくすぐる男だ


そしてここでも彼はやってくれる

そう期待を裏切らない男だ

三井寿さながらの得点力とでも言ったらいいのか


その日は4件の物件を内見すると伝えていたので

残すところあと3件


①「申しわけございません!!実はまだその部屋には人が
住んでおりました!!」


②「申しわけございません!!管理会社さんがお休みで!!」


③「申しわけございませんそちらも管理会社がいないみたいで!!」


ことごとく見れず

僕の親父(血なまぐさい江戸っ子野郎)だったらお前ぶっ殺されているぞと思いながら


「そ、そうですか、しょうがないですね・・・」

などと言っている横では

覇気を漏らしている彼女・・・


逃げろ、やられるぞミスター


その③に続く

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